2019年11月8日。
サロンの近所でもある新宿は花園神社の、一の酉本祭に行ってきました。
暦の上ではちょうど立冬だったようですね。
花園神社は商売繁盛もそうですが、芸能のご利益等々も望めるそうですね。
新宿という立地ならではです。
この日は近隣周辺から社長さんが集結してきて一堂に会する。
私も朝からワクワクしっぱなしでした。
酉の市に赴くのは今年で三回目。
目的はもちろん熊手を買い求めるためです。
一昨年、昨年と、年を追うごとに購入金額が増えています。
風習的には右肩上がりになぞらえて年々高い熊手を買うのが良しとされていますが、
私の場合なんかなりゆきとかその場のノリで高くなっていくんです。
どんぶり勘定はダメですね。
ただ現場に行けばわかるんですが、
高揚感というか、
去年と同じものを買うのもなぁ、
露店の熱気も手伝い、
私「あれください! 一番上のね!」
と口走ってしまう。
いやでも一年に一度なんですよ。
縁起物ってそういうものですよね。
ケチっちゃダメなんですよきっと。
酉の市にはしきたりがあって、
値切り交渉ができるんですね。
値切って、値切って、
最後に店側がはじめに提示した言い値で買うんです。
じゃあ値切りってなんなのという話ですが、
いわゆる気っ風のいい客を演じるわけなんです。
よっお客さん粋だねぇという。
今日はめでてぇ日だからあんたの言い値でいいよという。
江戸っ子だねぇ。
店員さん「お客様からご祝儀いただきました!」
周りの店員さん「ありがとうございます!」
私「……」
キャッシュレス決済やポイント還元のぬるま湯に浸かった現代っ子の私。
田舎育ちで江戸っ子でもなんでもないし。
それでも三年目。
今年は勝手もわかってきてネゴシエーションを楽しめましたよ。
ただ同行者はしきたりに納得していないようで
同行者「え? 値切った値段でいいんじゃないの?」
来年のネゴシエーションは代わりにお願いします。
さて花園神社は歌舞伎町なんかに近いこともあり、
水商売風の方や、
ピンストライプのスーツにサングラスをかけた強面の方や、
派手な出で立ちの社長さんらしき方等々を多く見かけます。
一見すると冴えない感じの中年男性が、人の背丈ほどの巨大な熊手を抱えてたりして、
あの人は一体どんな事業をしているんだろうなんて思ったりします。
これもなりゆきで新宿にサロンを構えることになったわけですが、
独特のカオスでアンダーグラウンドで煌びやかな風土は嫌いじゃないです。
この生き馬の目を抜くような街で
私も一つビッグビジネスを花開かせてみたいものです。
同行者と将来の未来予想図を気楽に語りあって別れる。
来た時は青空だったのが、いつの間にかとっぷり日が暮れていました。
これまでの一年。これからの一年。
私は成長できているんだろうかと心に呟きながら帰途へ。
四年目もがんばろう
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