毎年の恒例行事である酉の市に今年も行ってまいりました。
コロナウィルスの影響により、例年よりも気持ち寂しげな様子を動画で撮影してきました。
改めて、事態の一刻も早い終息と平穏を心より願っております。
二の酉の前夜祭。天高く澄んだ秋の空に見守られながら新宿は花園神社へ。
今年は熊手商以外の出店はありません。
鳥居の前の通りにまで立ち並ぶ露店の数々も一切ありません。
たこ焼き屋も、チョコバナナ屋も、モツ焼き屋も。
なんとも寂しい限りです。
昨年のブログ記事と対比して見ていただけると、閑散具合がわかりやすいかもしれません。
入場口と出口に分けられ、消毒と検温のスペースが設けられています。
酔ってしまいそうなくらいの人波と熱気と高揚感も、今年のところは遠い過去です。
一般客なんて露店が目当てなんですから、完全にBtoBの展示会みたいな様相ですよね。
とりあえず馴染みの熊手屋に顔見せ。
ご主人に顔と名前を覚えていただけててうれしくなっちゃいました。まぁ三年目ですしね。
先客で若者グループが買い物されていたのですが、聞くところによるとホストクラブとか。
髪をセットしてないから気づかなかった。
服装もスーツじゃなくて普段着だと、大学生のサークルくらいにしか見えないなぁ。
でも皆様、背も高くてイケメンぞろいでしたよ。
なんと13万円の熊手を即決でお買い上げ。
コロナで歌舞伎町は大打撃を受けたはずですが、なんとも景気がよくてなによりです。
僭越ながら、手締めの輪に一緒に参加させていただきました。
その場に居合わせた人同士が気兼ねなく喜びを分かち合える。悲しみは半分に。
大変な世の中ですけど、業界の垣根を越えてがんばりましょう。
私も水商売してましたし、ホストクラブも応援しますよ。お店には行かないけど。
さて、続いて私の商談。
「今年はコロナで大変でしたし、この店も三年目ですよ。勉強してくださいよ」
「バカ言っちゃいけねぇ。お話にもならねぇ」
まったく値下げ交渉に応じてくれません。商人には向いてないなぁ、私。
それでも、こんな頑固親父の大将も少しずつ心を開いてくれつつあります。
待ち時間にハンドマッサージをして差し上げたら
「こんなふわふわの手に触るのははじめてだ」
なんて鼻の下を伸ばして喜んでくれていました。どやぁ。
まぁ年季の入った大将からすれば、小娘風情の私も、ホストクラブの兄ちゃんも、
背伸びしてる子供くらいにしか映ってないのかもしれませんね。
来年もよろしくです。
昨年より気持ち大きくて派手な熊手を掲げて帰路に就く。
値段の問題じゃなく、こうして毎年のように無事に酉の市に来れることこそが大事。
来年は平和な年になりますように。
そしてうちのサロンが繁盛しますように。
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