top of page

【オカマ酒場放浪記】オッサンたちとオカマのメリークリスマス(いろり焼 玉の屋)

総合 3.0

  • 料理・味 3.5

  • サービス 3.0

  • 雰囲気 3.0

  • CP 3.0

  • 酒・ドリンク 4.5

  • ¥6,000~¥6,999/1人

(訪問日時 2021/12/24)



食べログ(いろり焼 玉の屋)⇒ https://tabelog.com/tokyo/A1316/A131603/13139911/

一口で言うなら、すげーつまんねー飲み会だった。


飲み会の発端は新宿の日本酒バー袂

某日、カウンターで一人飲みをしていると、隣席にいた二人組と打ち解けて連絡先を交換した。結局、その日は連れ立って三軒はしごし、終電で解散しました。その際、飲み友達としてまた気楽に会いましょうと言い交わして、それで再会したのがこの日というわけ。

世間的にはクリスマスイブ。なぜこの日なのかと言うと金曜日だったから。二人組の内一人のAさん曰く「サラリーマンは金曜は無敵だから」とのこと。それで他意は毛頭なく、たまたまのクリスマスイブとなったわけです。


人物説明すると二人組のAさんBさんは同じ職場、同い年、筋金入りの会社員。農林水産事業に携わる半官半民企業のお勤めとのこと。アラフィフ。どちらも男性。

Aさんは大阪出身で既婚。東京に単身赴任中。

Bさんは独身。東大出身の高学歴だけどマイペースな性分。


普段、縁のない五反田で、いざはじまった飲み会。飲み放題でコース料理。こうした飲み会らしい飲み会は久しぶりです。

ところが暗転、これが目も当てられない体たらく。

セクハラ、アルハラ、マリハラのオンパレード。乱闘上等の泥仕合でした。


飲み放題とのことで卓にはお猪口と徳利が矢継ぎ早に置かれていく。Aさんは飲むペースが速いというか、完全にノリで楽しむタイプで、まだ飲みきってない内に次の酒を注文していく。豊富にある日本酒の銘柄もわからなくなって、どんどん注いでいって、終いには「俺の人生、ちゃんぽんみたいなもんだから」と言う。Aさんの口癖「俺の人生、○○みたいなもんだから」。

年長者との飲みなので深い人生哲学や経験談なんかを期待して行ったのに、当ては外れました。Aさんはとにかくリアクションに困窮したら「俺の人生、○○だから」。で、私がツッコミを入れると「怒んないでよ」。薄っぺらい会話ばかりが続きます。

片や、Bさんはマイペースで自分に話が振られたら訥々と語るタイプ。ある意味で害がないと言えばそうなのだけれど、やはり会話は膨らまない。

Bさんが独身でいることに触れ、なぜかAさんは私に「さかえさんは結婚どうなの」と押し迫ってくる。「俺のことはどうでもいいんだけど。Bさんはいい人だよ。さかえさんはなんで結婚してないの」云々。なにやら仲人を買って出たいオーラがひしひし伝わってきます。と思えばBさん本人はもにゃもにゃと煮え切らない態度。アラフィフで未婚なのはどうでもいい他人の問題なのだけれど、結婚願望があるのかないのか、ちゃんと所信表明くらいしなさいと怒鳴りたくなる。あんたの人生でしょうが。どうしたいんだよ。所帯を持ちたいのか、独りを満喫したいのか、ゲイなのか。


Aさんはお猪口に酒が残っている状態でもお構いなしに次々と違う酒を注いでいく。それも私やBさんのお猪口に。アルハラはしないようにとあらかじめ念押ししていたのに。その忠告も左耳から右耳に抜けていったみたい。果ては私の手を握ったり、その手にキスをしたり、腰に手を回したり、傍若無人ぶりを遺憾なく発揮。これ社内の若手女子社員にやろうものなら一発アウトだろうなぁ。あるいは、これがまかり通る企業風土なんだろうなぁ。


これだけ日本酒の銘柄が揃っているのなら、ひとつひとつ丁寧に味わって、もっと静かに飲みたいんだけどなぁ、そして実のある会話がしたいんだけどなぁ、というのが私の本懐。

古い企業体質のサラリーマンのポテンシャルってこんなんなのか?

これじゃ社内の若い人は中年連中と付き合いの飲みなんか行きたくなくなるだろうな、と得心しました。それも5,6千円の出費が伴うなら、なおさら。楽しいと感じてるのは中年連中だけっていう。


いやはや。今回はちょっとした社会勉強になりました。

つい足蹴にする物言いをしましたが、AさんもBさんも人間味に溢れたいい方々なのです。と、なおざりにもフォローしておきます。サプライズでささやかなクリスマスプレゼントをいただきましたし。割り勘の配分も手心を加えていただきましたし。「今日は来てくれてありがとう」なんて言われた日には。まったく。敵わない。

そうして、オッサンたちとオカマの聖しこの夜は更けていったのです。メリークリスマス!

Comments


bottom of page