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【オカマ酒場放浪記】吉呑みのはずが吉野家呑みになる(吉野家 有楽町店)

総合 3.5

  • 料理・味 4.0

  • サービス 3.0

  • 雰囲気 2.5

  • CP 4.5

  • 酒・ドリンク 3.0

  • ¥1,000~¥1,999/1人

(訪問日時 2021/11/15)



食べログ(吉野家 有楽町店)⇒ https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130102/13055273/

緊急事態宣言の解除から一カ月半が経過。コリドー街の飲食店をチラ見すると会社員が大入りで盛況のようでした。

ところが勇んで訪れた吉野家のチョイ飲み業態「吉呑み」は、まだ再開されていないとのこと。店員さんが親切に教えてくれました。近隣の有楽町二丁目店も同様。残念。空振った。


ゴルフの練習を終えて、夕暮れ迫る有楽町駅前の吉野家を訪ねる。吉野家で食事をすること自体が久しぶりです。いつ以来かちょっと記憶にないくらい。

表に面して目立つ店構えの吉野家と、宝くじ売り場の間の路地の突き当たり。ひっそりと隠れ家的な様相でまた吉野家の看板が現れる。本来はここで吉呑みが楽しめるらしいのですが、今は通常の吉野家としての営業のみとなっているようです。


とはいえ頼むつもりでいたメニューはグランドメニューがほとんどだったので、傷は浅い。

強いて言えばアルコールのラインナップが少ないことか。「吉呑み」ではウーロンハイやホッピーもあるそうです。なので今回は日本酒一合を注文。というかアルコールの品目で日本酒一合が一番安い。飲み屋のセオリーとはちょっと違うのかな。

また他の牛丼チェーンでは日本酒は取り扱っていないようなので、ここはさすが古参の吉野家に一日の長がありますね。


注文はタッチパネルでした。吉野家って口頭注文じゃなかったのかな。それとも「吉呑み」業態だけなのかな。

ネギ塩豚皿451円、ごぼうサラダ151円、半熟玉子85円、冷用酒346円、これらを注文。税込みで合計1033円。なにこれ……安い……。

豚皿はなぜかネギ塩風味しかなかった。豚丼の甘辛い味付けが好きなんだけどなぁ。私は牛丼よりも豚丼派。でもこれも塩気が濃くて、ご飯はもとよりお酒に合うかもしれません。

卓上の紅ショウガと七味唐辛子を大量投入。これは不文律。品がないとかうっせぇわ。牛丼チェーンでなにを気取る必要があるのか。これはジャスティス。異論は認めない。お酒のアテにも充分だし、本当にコスパ抜群で、吉野家には頭が下がる思いです。


少しずつ酔いが回って、徐々に平静を取り戻し、店内に視線を配る。

うんうん、この吉野家の雰囲気、客層、こういうのは時代を経てもさほど変わらない。

ものの五分程度で食事をかっ込んで、さっさと店を去っていく客もいる。そう、この感じ。


思えば自分のこれまでの人生でも吉野家はどこかしらのシーンで交わってきました。

警備員の仕事の夜勤明け。早朝の渋谷で食べた吉野家の味。外国人労働者やオール明けのカップルらに挟まれ、眠気眼の中、箸を口に運ぶ。非正規雇用でうだつの上がらない人生を送っていた頃。貧乏だったけれど、夢は捨ててなかった。あの頃と変わらない味。


考えてみれば、私に限らず多くの人の人生の傍らにいつでも寄り添ってきた吉野家は偉大です。いつだって変わらず、いつだって迎えてくれる。心の故郷と呼ぶには大げさかもしれませんが。


あぁ、お酒一合、飲みきってしまった。


私は現在進行形でまだ夢の途中ですが、過去を少し振り返るくらいには人生を歩んできたようです。この道程が正解なのかは計り知れませんが、とりあえず充足しています。


ごちそうさまでした。久しぶりの吉野家を堪能した。トリップもした。

ゼロ次会の用途にはいいですね。

でも飲食店はどこまでも飲食店で、居酒屋とは趣が違うんだよなぁ。

そう呟きながら、二軒目を求めて新橋へ。吉野家が心の故郷なら、晩杯屋は心のオアシスです。

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